2007年02月21日(水) [長年日記]
■ 「奇談」見終わりました
諸星大二郎の「生命の木」を原作とする映画「奇談」のDVDを見終わりました。原作である「生命の木」を、だいぶ長い事読んでいないので、どの程度原作に近いのかは書けないのですが、まあ、おおむね主要な部分は原作どおりだったかと……(確か、ヒロインみたいなのは漫画には出なかった気がしますけど)。でも、元々わかりづらい漫画ではありましたが、映画にするとなおさらよくわからない感じでしたね。役者の演技自体は悪くないとは思うんですが、物語が客のついていく速度以上の速度で遠くに走っていってしまうので、原作を知っている人ならともかく、知らない人はワケがわからないんじゃないでしょうか。どうも、原作ファンにも、原作を知らない人にも受け入れられようとして、中途半端になってしまったような感じです。そういう意味では「ヒルコ 妖怪ハンター」という、やはり諸星大二郎モノの映像化作品があるわけですけれど、あのトンデモB級ぶりの方が、何か突き抜けていて好きでした。
まあそんなわけで、期待ほどでは無かったわけですが、原作の方は面白いのでオススメですよ。諸星大二郎を読む場合は、ひとまず「マッドメン」あたりから入っておくのがいいかと思います。
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