■ 萩尾望都パーフェクトセレクション

という、全9巻の、当時のカラー原稿やらをそのままカラーで収録したような？なんか、そういったモノが7月から刊行されるようなのですが、まだほとんどどこにも情報がないので、詳しい事はよくわかりません。一応収録作品としては「トーマの心臓(1)」「トーマの心臓(2)」「11人いる！」「メッシュ(1)」「メッシュ(2)」「ポーの一族(1)」「ポーの一族(2)」「スターレッド」「半神(短編傑作集)」の6作品(＋短編)という事のようで、比較的初期〜中期の定番を集めてあるように思えるため、これで完結ではなく、続きがありそうな感じもしますね(まあこれ以降の名作になるとどれも長くなりすぎるので、今回のような体裁では出せないのかもしれませんが)。

収録作品としては、個人的に結構好きな「メッシュ」が入っていますし、トーマもポーも、まあ外せないところで、11人いる！も、多分同時収録される続編は凡作ですけど、本編自体は面白いですし、半神は短編とは思えない中身の濃い作品で、スターレッドは、銀の三角、マージナル、バルバラ異界と続く類似モチーフを含むSF変奏曲の最初の作品だと勝手に位置付けている重要な作品で、さらに主人公レッド星の赤い瞳をカラーで見られる(と思う)ので良いと思います。まあ、各作品の初出期間である1972〜1984には、前述の「銀の三角」(1980〜1982)も含まれており、結構好きな作品なので、今回入らなかったのは残念なのですが、元々連載時のカラー原稿が無い作品だと思ったので外されたんでしょうかねえ。

まぁなんにしても楽しみです。全巻予約特典として「複製原画6枚セット」がつくようなので、どっかで予約しないとイカンですね。書店でしか出来ないのかなあ……。まあ、ネットで出来そうになかったら、近所のマニアックな本屋で予約します。