■ ドラゴンクエスト8序盤ミニレビュー

という事で8時間弱プレイした感想などを……。ネタバレなどは無い、と、思います。

まず序盤が相当キツいです。ただし、最初の3時間を乗り切れば、あとはスイスイ進むようになります。シナリオにしてもシステムにしても馴染んでくるまでに結構かかり、レールに乗せる前にイヤになる人が結構いるかもしれません。ただ、乗ってしまえば後は問題なく進んでいくので、まずはそこまで頑張ってみるのが良いかと思います。

で、システムの考察ですが、まずは「移動」。これはスクリーンショットなどを見てもわかるとおり、町にしてもフィールドにしても3Dになっているため、2Dの頃より全体の見通しが悪くなっています。そのためフィールドは結構迷いやすく、基本的に道の上を進んでいく事になり、少なくとも序盤では「世界のどこにでも行ける冒険感覚」というのは無く、「見通しが悪くて移動が不便なゲーム」という印象です。おそらく後半はあちこち自由に歩きまわるスタイルに変わると思うんですが、世界地図に「行ったところの地図が埋まっていくオートマッピング」というシステムが組み込まれていない事から、ひょっとするとそれほど派手に、「世界のあちこちを自由に歩く楽しさ」を、ウリにはしていないのかもしれません(するべきだと思うんですが)。でもまあ、従来のドラクエに比べて、それほど移動の負担を感じないのは、綺麗なフィールドのおかげでしょうか。

次に「戦闘」。これはモロに、エンカウントして、コマンド選択で進めていく従来のドラクエです。絵は綺麗になってますし、装備によってキャラが着替えたりしますが、システムそのものは大差ないですね。新規のシステムである「テンションシステム」ですが、これはよくある、1ターンを「タメ」に使う事で、攻撃力などを上げるシステムで、それほど珍しいモノではありません。3回までタメると威力が激烈にアップするのですが、今のところボス以外ではあんまり使いませんね。また、スキルシステムがあるんですが、これは「剣」だとか「格闘」だとか「勇気」だとか、キャラごとに5つのスキル値が用意されていて、レベルアップのたびにそれらに値を割り振る事で、新たな技を覚えたりするモノです。が、どれに値を割り振るとどの技が使える、というのが隠されているので、割り振る時に相当迷いますね。こういうシステムは個人的にはちょっと旧式なんじゃないかな、と思います。今風にするのであれば、学べるスキルは全てオープンにしておいて、そのスキルの選択と使用方法がプレイヤーのテクニックにつながり、事前に計画を立てて好みのキャラクターを育てる事が出来る、というようなシステムにすべきだったんじゃないんでしょうかね(そうなるとスキルにあまりに重きが置かれすぎるので、現在のようなオマケっぽいシステムになっているんでしょうけど)。

最後に「シナリオ」ですが、大袈裟なオープニングなどはなく、最小限の説明でゲームが始まり、プレイしていくうちに様々な事が明らかになっていく、という仕組みです。そのため、導入部の引きが、相当、かなり、絶望的に弱く、これも「最初の3時間がツラい」という一つの要因になっています。でもまあ、そのへんはプレイを進めていけば解消されますし、全体的なシナリオは無難にまとまっていて、3Dキャラの演技もやや大袈裟な感じに仕上げられていますが、旧ドラクエにはなかったドラマっぽさを感じられます。ただ、現状ではサブクエストなどがまったく無く、完全に一本道のシナリオなので、これが今後どうなっていくのか楽しみです。

という事で、最初の3時間は「こりゃ駄目か？」とか思いましたが、8時間くらいプレイした現在は、おおむね楽しんでプレイしています。今後、自由度がどのように広がっていくかによって評価は変わっていくと思いますので、随時報告しましょう。

にしても、なんか気付いたらちょっと文章が長かったですね。すんません。

■ 4062126532

久々に諸星大二郎の新刊か？と思ったら、漫画じゃなくって小説のようです。どうなのかな……。まあ、出てから評判を見て買いましょう。

■ あ

フと思い出しましたが、2005年のカレンダー頼み忘れてました。今から注文するか……。