H.O SOFTが満を持して発表した本格RPG。MIDORU STARで実現できなかったマップ表示や、敵キャラクターの表示、アイテム装備など、さまざまな要素が盛り込まれている。
 敵キャラクターは緑と紫のコボルトしかおらず、ややスケールダウンした印象を受けるが、最後のボスはマップ画面全体に入りきらないようなサイズの巨大なドラゴンであり、並々ならぬ気合いを感じる。
 ただし、このように素材自体は悪くは無いのだが、最後のボスを倒すためには、紫のコボルトを2匹連続で倒した後に、緑のコボルトを倒し、秘密のアイテムを入手せねばならなかったりと、ゲーム性の点ではまだまだ改良の余地が見られる。ただし、プログラム技術やスペルミスが無い点などは評価できる点である(とはいうものの、このゲームの主人公の名前は「ガルシア・イルシー」であり、ガルシアはともかく、イルシーなんて名前があるのかと聞かれると答えに窮するのだが)。

 このゲームは当時放映されていた『パソコンサンデー』のゲーム賞に応募したが、見事にボツになったという過去を持つ。その悔しさをバネに、システムの基本をXanaduから得た続編「Fighter of Fire II」を企画したが、現在までに完成したという話は聞かない。
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