いよいよX1のプログラムにも慣れてきて、アセンブラの出来る友人にスクロール&高速キャラクタープットルーチンを作ってもらい、それを使用して作られたのがこのゲームである。
 『不良どもをこのトマホークでたたっ殺してくれ、両親、警察の許可は取ってある』という校長の命令を受けた熱血教師『アパッチ先生』が、本気で不良をぶち殺す、というのがこのゲームの概要だが、どうにも殺伐としている。当時作者はよっぽど不良が嫌いだったのだろうか。それにしても、かなり行き過ぎの内容だ。不良の首が飛んで血が吹き出るといった過激描写もあり、倫理的にやや問題がある。ただしこのタイトルは、漫画『パタリロ』の中のエピソードに由来しており、完全なオリジナルではない点で、まだ情状酌量の余地がなくもないが……。
 このゲームは一応メイン部分は作られたのだが、校長との通信機能や多彩な面構成、武器の変更など、仕様段階で予想以上の規模になり、結局制作を断念した。以後、あまりに風呂敷を広げすぎたために完成しないという構図が良く見られるようになる。

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