−第一回「初期設定と基本」−

 さて、第一回の今回は、ゲーム開始までの初期設定と、ごくごく基本的な画像表示およびテキスト表示の方法を解説します。
 まず、以下のブラックダイヤスクリプトを見てください。

*TITLE でぇぜにらんど(嘘)  ← 1
*SCREEN 320 240     ← 2


*SCENE OPENING     ← 3

*PICTURE title       ← 4
 何かキーを押すとゲーム開始です。   ← 5
*KEYWAIT                   ← 6
 と思ったけど今回はこれで終わりです。

*SCENEEND         ← 3

  1. タイトルの指定
     「*TITLE」は、ゲームのタイトルを指定する命令です。ここで指定したタイトルはウィンドウのタイトルとして使われます。無くても問題ありませんが、出来る限り指定した方が良いでしょう。
     
  2. 画面サイズの指定
     「*SCREEN X Y」で、グラフィックのサイズ(ウィンドウのサイズ)を指定します。Xが横のドット数で、Yが縦のドット数です。指定しない場合のウィンドウのサイズは不定なので、必ず指定してください。どんなサイズでもかまいませんが、320×240あるいは640x480あたりが標準的なところだと思います。
     
  3. シーンの指定
     「*SCENE」〜「*SCENEEND」で囲まれた範囲が「シーン」となります。シーンとは、ゲームの中の処理単位で、通常は一つの場所(画面)をあらわします。たとえば「UFOの中」や「家の前」などが、シーンになり、各シーンを移動することでゲームが進行していきます。
     この例では「*SCENE OPENING」となっており、「OPENING」がシーン名です。シーン名はスペースを含まない文字列ならなんでもかまいませんが、日本語は何がおこるかわからないので(チェックしてません)、アルファベットと数字で指定するのが良いでしょう。アルファベットは大文字小文字を区別しますので注意してください。
     
  4. 画像の表示
     「*PICTURE」命令は、指定したファイル名の画像を表示する命令です。この例では「title」となっていますが、この場合、まずスクリプトファイルと同一ディレクトリにある「title.bmp」を探し、それがなかった場合「title.jpg」を探して表示します。どちらもなかった場合、エラーになります。もちろん「*PICTURE title.bmp」などのように、拡張子をつけて指定しても問題ありません。
     
  5. テキストの表示
     行の頭が「*」で始まらない行は、そのままメッセージウィンドウに表示されます。一文字ずつ表示などというオシャレな処理(?)はしていないため、男らしくまとめて一気に表示されます。
     
  6. キー入力を待つ
     「*KEYWAIT」命令があると、スペース、またはリターンキーが押されるまで処理を停止します。この命令は「**」と省略形で記述することも出来るので、通常はこちらを使うと良いでしょう。
     例では「何かキーを押すとゲーム開始です。」と表示された後にキー入力を待ち、スペースかリターンキーを押すと「と思ったけど今回はこれで終わりです。」と、表示されます。

 以上、BLACK DIAMONDの基本的な命令について説明しました。今回解説した命令だけでは、まだまだゲームと呼べるものは作れませんが、紙芝居のようなものであれば作れますので、色々といじってみてください。
 次回は、プレイヤーの入力に対して反応を返す処理について解説します。それが出来ると、グッとゲームらしくなるので、楽しみに待っていてくださいね。

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