フラグの演算

*[val]...

 変数(フラグ)を操作するコマンドです。valには通常、値を代入する変数(フラグ、アイテム、または文字列変数)を指定し、以降、自由に式を書くことが出来ます。

 valの書式は以下のとおりです。

 

書式

解説

フラグ

F(num)

num番のフラグ(numは0〜8191)

アイテム

I(アイテム名)

アイテム名で示されるアイテムの所持フラグ

文字列変数

S(num)

num番の文字列変数(numは0〜255)

入力された文字列

X

直前にプレイヤーが入力した文字列

■例

・代入

*F(0)=100

 0番目のフラグ変数「F(0)」に100を代入します。

・加算と代入

*F(1)=3
*F(0)=F(1)+5

 F(1)に3を代入してから、F(1)に5を加算した値をF(0)に代入します(F(0)の値は3+5=8になります)。

・乗算と減算

*F(1)=3
*F(0)=1-F(1)*2

 F(1)の値(3)に2をかけて、1から引いた値をF(0)に代入します(F(0)の値は1-3*2=-5になります)

 また、式の中にはフラグ、アイテム、文字列の他に、以下の項を指定出来ます。

 

書式

解説

数値

整数値

数値

文字列

''(シングルクォート)で囲む

文字列

ランダム

R(num)

0〜numまでの数値

■例

・文字列の代入

*S(0)='文字'

 文字列変数S(0)に「文字」という文字列を代入します。

・文字列の追加

*S(0)='文字'
*S(1)=S(0)+'です'

 文字列に対して加算を行うと、文字列を足すことが出来ます。この例では、S(0)の「文字」に「です」が足され、S(1)は「文字です」という文字列になります。

 

■演算子

 演算子は以下のモノがあります。上に書いてあるものほど優先順位が高くなります。

優先順位

演算子

解説

1

前置++

インクリメント

前置--

デクリメント

単項-

項を負値にする

2

後置++

インクリメント

後置--

デクリメント

*

乗算

/

除算

%

剰余

3

+

加算

-

減算

4

<<

左シフト

>>

右シフト

5(比較演算子)

==

等しい

<

小なり

>

大なり

<=

以下

>=

以上

!=、<>

等しくない

=~

右側の文字列が左側の文字列に含まれている

!~

右側の文字列が左側の文字列に含まれていない

6

&

論理積

|

論理和

^

排他的論理和

7

&&

条件and

||

条件or

8

?:

三項演算子

9

=

代入

+=

加算して代入

-=

減算して代入

*=

乗算して代入

/=

除算して代入

%=

余りを求めて代入

&=

andを求めて代入

|=

orを求めて代入

^=

xorを求めて代入

 

■アイテム変数について

*GETITEM ノート
 と
*I(ノート)=1
 は、同じ意味になります。同様に、

*DELITEM ノート
 と、
*I(ノート)=0
 も、同じ意味になります。